白丸ダム魚道

tad

2006年06月16日 23:50

二週間前の話ですが、東京都の山奥にある日原鍾乳洞に家族でドライブへ行く途中、奥多摩にある多摩川の白丸ダムに寄ってみました。

白丸ダムは小学生の頃、渓流釣りに来た時、その堰き止められた水の色が入浴剤のように青緑色で、不気味に思った印象が強かった。
子供心にきっとものすごく深くて、近寄るだけで引きずり込まれるんじゃないかと思い、怖かった思い出がある。

そこへ何年ぶりだかわからないが懐かしさもあり寄ってみた。
堰き止められた水の色は、変わらず青緑していた。
ダムの付近は、だいぶ綺麗に整備されていた。駐車場まで完備。
展望台のようなところから望むとこんな感じ↓。



斜面を下り、ダムまで下りれる階段を下りようとすると、
見物を終えて上がってきた観光客が
「あっちから入ると魚が見えるよ。そこからダムまで下りれるぞ」
ダムとは逆の方角を指差して、子供たちに向かって話しかけてきた。

魚が見える? 何の事だ?

駐車場の方を向くと、ダムの管理棟のような建物があった。
我々は全然その存在に気付いていなかった。

そこは、白丸ダム魚道の建物であった。
無料で中を見学できる。
中に入るといきなり大きな螺旋階段。


子供たちは、はしゃいだ。
私が子供たちを脅かしながら追いかけると、まるで仮面ライダーのワンシーンのように、本気で怖がって必死に下りて行った。ライダーやレンジャーものの撮影に使えそうな場所だった。

下に到着するとそこは川のトンネルだった。
そう、日本最大級の大規模魚道であった。


ダム湖側、魚たちにとってはゴール


いけすのようですが魚道です。


確かにマスが泳いでいるのが見れました。

入り口に置いてあったパンフレットによると
 高低差27m、長さ331.8m、幅2m、勾配1/10
 平成4年、多摩川が「魚がのぼりやすい川づくり」のモデル河川に指定
 平成7年着工、平成12年に試験通水開始
 平成14年4月完成、国から都へ施設の引継ぎが行われた
 魚道を登った魚:ヤマメ、鮎、ニジマス、ウグイ、ヨシノボリ、イワナ

建物の出口をでるとそこはダムの下流側であった。
階段をあがりダムの上に出る。

ダムから魚道の入り口側を望む↓。


ほんとにこんな長い魚道を魚たちは上るのかなと感じるくらい長い魚道でした。

やっとのぼった魚たちが、ダム湖で体を休めていたら、急に水門が開き、ふりだしに戻る、なんてことがないのかな。魚たちが「マジかよ~」と叫びながらダムを落ちていく話を子供たちにしたら以外にうけていた。

気まぐれな寄り道に、こんな収穫があるとは思ってもいませんでした。


おまけ

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